出品に興味を持って頂き、有り難うございます。
こちらの出品は細かく色々とお伝えしないとならない箇所がある為、商品説明が非常に長くなっております。入札をお考えの方々におかれましては下記内容をよくお読み頂き、ご理解頂いたうえでたくさんの入札をお待ちしております。

【商品説明】

スペックに関しましては画像10枚目のカタログ表より、H2.6-90NZを参照ください。
ただし自重につきましては、#5〜7が補修されておりますのでカタログスペックより重くなっております。
カタログスペックでは195gとなっておりますが、実物は203gになります（実用時同様口栓は外した自重）。

こちらの鮎竿は2010年か2011年に新品購入しております。
1枚目画像の他に付属品としてリミプロのハードケースが有りましたが、コチラは使う予定も無かったため7〜8年前にオークション出品し落札して頂きました。また同じく付属品の特製エンプレムは当時使っていたノートPCに貼り付けてしまいました。
よって今回の出品は竿本体に純正口栓と尻栓（Oリングは新品に交換済）、パワー替穂先（未使用）、ニット製竿袋となります。

2015年終盤、竿を畳んで竿袋に入れた状態で河原を移動中自らの不注意で石の上に落としてしまい、その衝撃で元竿は不思議と異常なかったものの#7〜5に縦ヒビ（クラック）を入れてしまいました。
パーツ購入では同じ竿を買う位の出費となる為、和歌山のロッド補修業者『チャンス』さんで面倒を見てもらいました。

画像6枚目がその補修跡となります。
#5に関しましてはクラックは僅かで表面塗装のみのクラックだった為、補修跡も尻上25.5cmから33.5cmまでの8cm程度で、糸巻上にリミプロ塗装を施した補修となってます。
ただ#6と#7はクラックがブランクス内側まで到達していた為、一旦切断したうえ別のブランクを被せて糸巻補修のリミプロ塗装となっております。
#6は尻上15.0cmから43.3cmまでの28.3cmが補修跡、#7は尻上21.0cmから46.0cmまでの25.0cmが補修跡となっております。

こちらの補修跡上のリミプロ塗装ですが、純正品は『RTC』と言われるカーボンブランクスの表面に極薄のチタンセラミック塗装で表面にブランクスのザラ付きが感じられますが、補修跡に関しましてはそこまでの補修技術は用いられず、レインボーカラーのベタ塗りとなっております。
それでも画像をご覧いただければ分かりますが、相当高度な塗装技術となっております。更に付け加えますと、この補修完了後の翌2016年からもサブロッドとして使い、昨年までに1,300尾以上の鮎を取り込めています（今年は出番がありませんでした）。このことから、補修竿ではありますが十分実釣にも耐え得る高い補修技術で仕上がっていると実証できております。

画像が前後しますが、5枚目の画像です。
こちらは今回の出品にあたり初めて気がついた不具合箇所です。上記『チャンス』さんの補修跡がある#7なのですが、尻上11.5cm〜13.5cmまでの2.0cmの長さで塗装クラックが入っているのを見つけました。
クラック部分を指で押して竿の内側を光に翳して見ますが、ブランクス内部に到達しているクラックでは無い感じです。恐らく長年の使用による表面塗装の劣化か、車走行時の振動が原因でできたクラックかと思われます。
この状態で幾らかは使っていたとも考えられますし、もしくは昨年最後の使用後に出来たクラックとも考えられます。
この部分に関しましては、実釣に耐え得る程度の不具合ですとは確実に申し上げられません。ご入札される場合はその事をご理解いただいた上でお願い致します。
見た目は良くないかもですが簡易的な補修として、低粘度瞬間接着剤をクラック部に塗布して補強される事で、使用時にクラック部が広かったり傷が深まる事をある程度防ぐ事は可能かと思います。

7枚目の画像
こちらはグリップですが、純正品は黄色いグリップとなっておりましたが、この頃の『しっとりグリップ』は何年か経過するとベタ付きが酷くなる傾向が強く、この竿も例外なくそうなった為シマノへ再塗装を依頼しました。この再塗装は純正品同等にはならず、一律黒の平滑仕上げとなっていた為画像の様になっております。

画像8枚目及び9枚目
こちらは穂先、並びに#2のコミ部の塗装剥げになります。
穂先に関しましては9枚目の画像で分かりやすいかと思いますが、しっかり伸ばし切った状態でも#2の玉口と穂先のコミに僅かな隙間ができます。
この状態で実釣には何ら差し支えはないのですが、僅かな隙間が竿が曲がる時に玉口が穂先のコミ部の塗装に擦れる感じとなり徐々に塗装が剥げているものと思われます。それが細い先竿に顕著に現れており、#3以降は玉口の隙間も無くその様な状態にはなっておりません。
ちなみに購入後穂先や#2や#3を破損等で入れ替えた事はありませんので、製造上仕方のない事なのかと思われます（他の鮎竿も先竿付近はこの傾向が強いです）。

その他、10年以上使用した竿ですので、どうしても細かな擦り傷や汚れ等は付いております。#3、#4、#7等の玉口の黄色の部分は運搬時の竿内側への擦れの為か黒ずみが目立っております。
ただその様な状態ではあるものの竿の扱いは慎重を心掛けてきておりまして、伸ばしたまま河原の石の上に置いて傷付けたりする事はせず、また中落ちや固着癖をつける事なく扱い口割れやコミ不良は無く、10年以上前の商品としてはまずまずの状態が保たれていると思います。
純正の口栓はいまだに大きく緩む事なくしっくりと収まる状態にあります。また劣化品の尻栓に付くOリングは、今回の出品に際しまして新品に交換させて頂きました。

手持ちの鮎竿が飽和状態となり、少し手放さないといけないと思い今回出品させて頂きます。
古い品のうえに更には補修品でもありますが、シマノのフラッグシップモデルの鮎竿です。こちらは1円スタートとさせていただいておりますので、一度最上級モデルを手にしてみたいと思われる方やロッド補修業者『チャンス』さんの仕事の出来を体感したいと思われる方、ぜひご入札を宜しくお願い致します。
或いは同じ竿をお持ちの方で引き続きご使用される中、パーツ供給が終わっているアイテムだけに破損などを心配するのであれば、パーツ取り用として落札を検討して頂くのも結構かと思います。#1穂先から#4までと#8元竿に関しましては純正品のままですのでパーツとして十分な機能を果たすと思われますし、パワー替え穂先は未使用のまま保管されておりました。

【その他】

ご不明な点がございましたら、ご質問をお願い致します。なお、返答に時間がかかる場合がありますので、オークション締切間際のご質問にはお答えできかねます。
取引後のトラブルを避ける為にも、神経質な方の入札はご遠慮下さい。落札されて48時間以内になんの連絡も頂けないような方の入札はご遠慮頂きたく思います。
商品説明の通りよく使われ更には補修された品である事をご理解頂きノークレーム・ノーリターンでのお取引をお願い致します。

配送方法はヤマト宅急便の着払いとなります。
輸送中の破損を防ぐ為に、梱包材にはφ50mmのボイド管を使わせて頂きます。

長々の説明を最後までお読み頂きましてありがとうございました。